2025年1月5日放送のゲンキの時間で、ファシア伸ばしのやり方について紹介されました!
教えてくれたのは北里大学教授の高平尚伸さんです。
ファシア伸ばしとは?
|
ファシア伸ばしは、筋肉を覆う結合組織「ファシア」にアプローチすることで、肩こりや腰痛などの身体の不調を改善するストレッチ方法です。
ファシアは本来、水分を多く含んでいるので柔らかいです。
しかし、長時間同じ姿勢を続けたり、運動不足になると硬くなりすくなります。
この硬さが原因で筋肉の滑りが悪くなり、痛みやこりが発生することがあるのです。
例えば、猫背やデスクワークによる姿勢の悪さがファシアの硬化を招き、肩こりや腰痛の原因となることもあります。
ファシア伸ばしは、全身に張り巡らされたファシアの「ライン」を意識してストレッチを行います。
これにより、局所的なケアだけでなく、身体全体のバランスを整えることが可能になるのです。
また、硬くなった部分を伸ばすだけでなく、緩んだ筋肉を鍛える筋トレも併用することで、より効果的になるでしょう。
ファシア伸ばしを日常的に行うと、肩こりや腰痛の解消、姿勢改善、全身の柔軟性向上などの効果が期待できます。
ファシア伸ばしのやり方
1)両足を腰幅に開き、リラックスした状態で立ちます。
2)右足を一歩前に出し、股関節と膝が直角になるまで腰を落とします。このとき、後ろ足は膝を伸ばしたままです。
3) 両手を組み、天井に向かって腕を伸ばします。
4)視線をできるだけ上に向け、顎を軽く引きます。
5) 胸から腹部、股関節の前側までがしっかり伸びる感覚を意識しながら、10秒間キープします。
6) 左足を前に出して同様に行います。
7)左右交互に6回繰り返してください。
ファシア伸ばしと筋膜リリースの違いは?
ファシア伸ばしと筋膜リリースは、どちらも身体の柔軟性や痛みの改善を目的とするエクササイズですが、そのアプローチや目的には違いがあります。
それぞれの違いについて解説します。
ファシア伸ばし
「ファシア」とは、筋肉や臓器、骨など全身を覆う結合組織の総称です。
ファシア伸ばしは、この組織を柔軟に保つために行うストレッチやマッサージを指します。
特に全身の「ライン」を意識して動かすことが多く、姿勢改善や血行促進効果が期待できます。
硬くなったファシアをほぐすことで可動域が広がり、体全体のバランスが整うのです。
筋膜リリース
筋膜(マイオファシア)は、筋肉を包むファシアの一部であり、筋膜リリースはこの筋膜に特化した施術法です。
癒着した筋膜を解放し、滑走性(スムーズな動き)を取り戻すことを目的としています。
具体的な方法としては、徒手療法(手技)、鍼治療、ストレッチ、さらには注射(ハイドロリリース)などがあります。
慢性的な肩こりや腰痛などの症状改善に効果的であり、専門的な施術が必要となる場合が多いです。
主な違い一覧
項目 | ファシア伸ばし | 筋膜リリース |
---|---|---|
対象範囲 | 全身のファシア | 筋肉周囲の筋膜 |
目的 | 柔軟性向上・血行促進・姿勢改善 | 癒着解消・滑走性向上・痛み軽減 |
方法 | ストレッチやセルフケア中心 | 専門家による施術が多い |
適用場面 | 日常的なケア | 痛みや不調の改善 |
ファシア伸ばしは予防的・日常的なケアとして適しています。
一方、筋膜リリースは具体的な症状への治療的アプローチとして用いられます。
それぞれの特性を理解し、自分の体調や目的に応じて使い分けましょう。
どちらも体への負担を軽減し、より快適な生活をサポートする手段ですよ。
ファシア伸ばしのやり方がさらに詳しくわかる書籍
「ファシア伸ばし」のやり方がさらに詳しくわかる書籍が、『つらい痛みや不調が消える 家でできる 超快適ストレッチ』です。
この書籍では、整形外科医である高平先生が、体内の結合組織「ファシア」に着目し、痛みや不調をセルフケアで解消する方法を紹介しています。
「ファシア」とは何か、その役割や重要性について解説したうえで、具体的なストレッチ方法を学ぶことができるでしょう。
高平先生は、このファシアを柔らかくする「ラインストレッチ」を開発し、自宅で簡単に実践できる方法をまとめています。
専門的な知識に基づきながらも、初心者でも取り組みやすい内容になっているのも魅力です。
道具を使わず、短時間で行えるため、忙しい人にもピッタリです。
ファシア伸ばしの具体的な方法を学ぶのに最適な一冊なので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
|
まとめ
ファシア伸ばしについてまとめました。
隙間時間に行えるエクササイズなので、忙しい人でも習慣化しやすいです。
ぜひ挑戦してみましょう。